コラム

【手鍵盤、足鍵盤の操作音について】

オルガン演奏時には手、足とも演奏操作時に楽音とは異なる物理的な音が発生します。メカニカル式のパイプオルガンによってはかなり”カシャ、カシャ”音のはげしいものもあります。パイプオルガンはそんな物だと思ってクレームを言う人はきわめて少ないようです。この音は、鍵盤とパイプ真下のバルブとを連結している機構の動作音です。電子オルガンについてはそれほど大きな動作音は発生しませんが、全く無音ではありません。パイプオルガンの操作音に比べればはるかに小さいのですが静かな家で演奏していると、小さな動作音も気になるところですね。電子オルガン用の手鍵盤は実は各オルガンメーカーでは製作していなくて、どのメーカーもイタリアのFATAR(ファタール)社製を搭載しています。FATAR社は鍵盤総合メーカーとして多種類の鍵盤を製造し、各楽器メーカーに納めています。FATAR社はこの多少の動作音については気にとめていないようです。日本オルガンでは鍵盤動作音を極力抑える配慮はしていますが無音にすることは出来ません。

【オルガンの木製手鍵盤】

オルガンの手鍵盤はパイプオルガンの場合概ね木製です。ナチュラルキーが暗い色、シャープキーは明るい色が一般的です。電子オルガンの場合、たいていはプラスチック鍵盤ですがオプションで「木製鍵盤」にすることがあります。

オルガニストにとって鍵盤タッチ感は大変重要な要素となります。鍵盤に求められる要素は押した時、素直な落ち方、軽いトラッカー感、表面の吸湿感、鍵盤の質量感等でしょう。垂直感のないもの、歯切れの悪い落ち方、反発力の強いもの、鍵盤素材の軽薄なもの等はよろしくありません。電子オルガンのなかで「木製鍵盤搭載」と表示されているものの中に二通りあります。チョコレート色のプラスチック鍵盤に同色の木板(黒檀等)を貼ったものと芯も木製で木板(黒檀等)を貼ったものとがあります。演奏感はやはり後者の方が数段よろしいようです。

タッチの重さ、軽さは好みが人様々です。例えば130グラムを軽いという人、重いという人がおります。日本オルガンでは希望に応じて調整しています。(有料となりますが鍵盤によっては出来ないものもございます)

【教会オルガン用外部スピーカーの設置について】

オルガンの音が膝下(手鍵盤下)からのみ出る方式のオルガン(外国製オルガンのほとんど)は本来欧米の家庭個人用オルガンとして開発されましたが中小教会用としても用いられるようになりました。日本の教会で設置している例の多くは祭壇中央と会衆席を見渡せるように前方コーナーに設置にしています。オルガニストの背後はすぐ壁になっていてオルガン下から出た音は近い壁との間で渦を巻き会堂いっぱいに音が伝わりにくい状態となります。
外部スピーカー設置はこの様な欠点を補うため聖堂全体に平均して良い音環境を作るのが本来の目的です。(音量を単に増やすためではありません)そのために高所に設置することが必要です。しかし、重くて四角いスピーカーを高所に設置するとなると安全面、外観(見た目)、設置工事の点で躊躇する場合があります。そのせいか外部スピーカーを高所に設置しないで祭壇上に床置きにしている場合を時折見かけますが外部スピーカー本来の目的を充分に果たしていないので大変もったいないことです。
日本オルガンではその聖堂の最もふさわしい位置と音響条件、会堂意匠に合わせて自社製スピーカーシステムを提案しています。自社ブランドSalve-Reginaは各オルガンメーカースピーカーシステムを遙かに凌ぐハイエンドオーディオとして開発されています。そのオルガンの持つ微細な音まで忠実に再現できます。デザイン、音質とも超一流です。あなたの教会オルガン外部スピーカーシステムはオルガンを充分に活かせているでしょうか?
Salve-Reginaの採用によってオルガン音が格段に良くなることを保証します。

特記
オルガンの個々のストップの音量はだいたい決まっています。スピーカーからオルガンの音を出す場合、ヴォリュームでいくらでも大きい音量が出せますが各ストップ音量が不自然に大きくならないように留意することが大切です。

【外部スピーカーが本当に必要ですか?】

上の記事に書きましたが、従来のコンソール型(箱形)オルガンは膝下一方向から音が出るために外部スピーカーの設置を余儀なくされています。パイプオルガンには外部スピーカーは付けられませんが小さなパイプオルガンでも会堂いっぱいに充分に響いております。これはオルガンの音が偏った部分から出るのか、ほぼ全体から出ているのかの違いです。ヨーロッパの教会ではオルガンはほとんどが礼拝堂後部の高いところに設置されているため会堂いっぱいに音が響きわたります。一方、日本の教会の多くは天井がそれほど高くなく、オルガンの場所は聖壇の横に置いています。音源が高いところか、低いところかの大きな違いがあります。多くの電子オルガンは既に述べましたように膝下一方向が音源ですので最悪の条件です。日本特有のオルガン使用方法では外部スピーカーの追加は必須となっています。
日本オルガンでは長年この問題に解決策を研究し、画期的なオルガンスタイルを編み出し、製品化に成功致しました。
BENEDIKT オルガンシリーズがこれまでの不具合を一挙に解決しました。これまで外部スピーカーに頼っていた教会がオルガン買い換えの際にBENEDIKTオルガンをテスト設置したことによって外部スピーカー不要の結論に達し、オルガン単体で購入設置、充分な音環境を得られております。 BENEDIKT オルガンは前後左右から音が出てます。オルガン設置の向きは自由です。オルガンの高さも低いので会衆席、司会者への見通しは良好です。外部スピーカーが無いのに不思議と天井から音が聞こえているように感じられます。音響システムはSalve Reginaハイエンドオーディオシステムが搭載されています。オルガン導入時の外部スピーカー設置計画は充分に検討の必要があります。

【オルガンは備品ですか? 楽器ですか?】

教会に於けるオルガンの導入は楽器として買う場合と備品感覚で買う場合の両方があります。楽器として買う場合は音に重点を置き、オルガンの専門家を交えて各メーカーのオルガンを長期にわたって研究します。備品的に購入するケースは価格と外観で決め、楽器品質の判断ができない方に購入決定権があるようです。オルガンを個人で購入する場合は本人自ら音を真剣に確かめますが団体(教会・結婚式場等)の場合、オルガンについてその知識に乏しい状態で選定している場合が時折見られます。

日本の教会に於けるオルガニストの発言力は必ずしも大きくなく、音楽にそれほど経験の少ない役員達によって「音が鳴ればいい」感覚で機種選定をされる場合が案外多いのです。

教会でオルガンを購入する場合には是非、オルガンにより詳しい方のアドバイスを充分に受け入れて頂きたいものです。
寄贈者がオルガンを献品する場合にはその知識が充分でなければ教会オルガニスト,役員会などに相談し、教会で必要としているものが捧げられるように選定を教会に委ねられることをお勧めします。

【オルガンケースの色】

オルガンのケースの色は日本、アメリカではダークオーク色が、ヨーロッパではナチュラル色(木そのものの色)が多く見られます。近年、日本でもナチュラル色が増えています。木の色は特殊用途木材(黒檀、紫檀)を除いてダークオーク色木材は稀です。オルガン等家具などにも暗い着色をして古めかしく整えたりしていますね。ナチュラル色だとどうしても木の材質が判ってしまい、ごまかしがききません。ヨーロッパではパイプオルガン、電子オルガンともケースの材料は日本で言う楢材を使用します。楢材は年々色が濃くなり、やがては深い飴色となって重厚さを醸し出します。リードオルガン外装の木材は昭和20年以後はほとんど安い木材を使用し、濃い塗装で仕上げていました。戦前のオルガンは良い木材を使用していたので今でも朽ちていませんが、戦後のものは塗装が剥がれみすぼらしくなってきています。

【オルガンの音と外観】

楽器の最も大切な要素は「音」であることは誰も異論は無いと思います。では、「良い音」を誰もが聴き分けられるのかというとこれが難しい。音の善し悪し判断は好みもありますが、かなり専門的分野のこととなり、普段、楽器や音響に親しんでいない方にとっては困難なことでしょう。その点、楽器の外観の判断は多くの方が可能なところのようです。豪華な外観のオルガンは即、音も良く聞こえてしまうと言う錯覚にとらわれてしまうことはたびたびのようです。パイプオルガンでさえ有れば全て素晴らしい音と言ってしまうことと同じですね。

【リードオルガンの椅子について】

椅子は必ず天板が前下がり傾斜のものをご使用ください。
第二次世界大戦終了(1945年)後、オルガンの外装材料は合板(ベニヤ板)で作られ、椅子は天板が水平になりました。 椅子の天板が水平になると、足ペダルの踏み込みに余分な力が必要になりました。 それまで、ほとんどの教会がリードオルガンを使用していましたが、演奏しづらくなったリードオルガンからその頃出現してきた娯楽用電子オルガン(エレクトーンなど)への移行が始まりました。 椅子天板の水平化は年配者には大きな障害となり、時には腰痛の原因となりました。若い初心者にとってもペダル踏み込みが思わぬ負担となって演奏技量向上の妨げになったことと考えます。(リードオルガン衰退の一原因は水平天板椅子の出現にあるのではと考えています) 水平天板椅子は生産者にとって製作コスト、梱包、在庫保管が容易でありました。水平天板の出現は傾斜天板椅子の必須性を重要としない生産者によって作られたものと思います。(椅子も楽器の一部と考えず、楽器は本体のみと考えたのでしょうか) 椅子も楽器の一部、良い演奏を創り出すための楽器の一部であると考えています。 水平天板椅子を傾斜天板椅子に換えてみてください。驚くほど演奏が楽になります。
高さ 前側 54cm 後側 58cm
幅 45cm   奥行き 30cm
リードオルガン椅子の改造
天板(座面)が水平な椅子を傾斜椅子に改造致します。 上記専用椅子(\37,500-)までのご予算のない方に1万円で現在の椅子を改造致します。椅子をお送りください。納期2週間。(往復送料はご負担下さい)

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